カプコン:ランサムウェア「Ragnar Locker」の攻撃で社内システムが暗号化、1万5,649人の個人情報が流出
北米子会社に残っていた古いVPN装置から侵入され、日米の機器が暗号化された。客や応募者などの情報も最大約35万件が流出したおそれがあるとした。
公表日
2020-11-04
関連組織数
1
漏洩件数(恐れを含む)
35万
350,000
停止期間
不明
何が起きたか
影響
11月16日の時点で流出を確かめたのは、元従業員5人分(氏名とサイン、氏名と住所、パスポート情報)と従業員4人分(氏名と人事情報、氏名とサイン)だった。このほか売上や取引先、営業や開発の資料などの企業情報も流出したおそれがあるとした。 [3]
情報(流出したおそれ) | 件数 |
|---|---|
国内の家庭用ゲームサポートの対応記録(氏名、住所、電話番号、メールアドレス) | 約134,000 |
北米のCapcom Store会員(氏名、生年月日、メールアドレス) | 約14,000 |
北米のeスポーツ運営サイト会員(氏名、メールアドレス、性別) | 約4,000 |
株主名簿(氏名、住所、株主番号、持ち株数) | 約40,000 |
退職者と家族(氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、顔写真など) | 約28,000 |
採用の応募者(同上) | 約125,000 |
社員などの人事情報 | 約14,000人 |
ネット販売の決済は外部に任せていたため、クレジットカード情報は持っておらず流出していないとした。 [3]
2021年1月12日の第3報では、新たに流出を確かめたのは取引先3,248人、退職者や関係者9,164人、社員や関係者3,994人で、売上情報、営業資料、開発資料、取引先情報も確かめた。カプコンストアなどの北米の約1万8,000件は、再調査で流出のおそれが認められないとして、累計から外した。4月13日の報告では、確認した流出は累計15,649人になった。 [5] [7] [8]
原因と対応
2020年10月、北米子会社のCapcom U.S.A.に予備として1台だけ残っていた旧型のVPN装置が攻撃され、そこから社内ネットワークに入られた。新型コロナで通信の負荷が増えたときの非常用に残していたもので、その後アメリカと日本の機器が乗っ取られ、情報が盗まれた。この装置は廃棄した。 [5] [6]
脅迫文には交渉のための連絡を求める内容があったが、金額は書かれていなかった。警察と相談して攻撃者とは交渉せず、一切連絡を取らなかった。 [5]
侵入された疑いのある機器をすべて清掃し、外部との通信を常に監視するSOCサービスと端末の挙動を見るEDRを入れた。2020年12月にセキュリティ対策室を置き、2021年1月に外部の専門家を含むセキュリティ監督委員会を立ち上げた。 [5]
経緯
- 検知 2020-11-02
- 公表 2020-11-04
- 2日
関連組織
出典
- [1][報道]カプコンに不正アクセス - 一部社内システムを停止Security NEXT · 2020-11-04
- [2][報道]カプコンに不正アクセス、社内システムに障害発生もゲームプレイに影響は無しScanNetSecurity · 2020-11-05 08:00
- [3][公式発表]不正アクセスによる情報流出に関するお知らせとお詫びカプコン · 2020-11-16
- [4][報道]カプコン、ランサム被害を公表 - 個人情報最大36.4万件を窃取された可能性Security NEXT · 2020-11-16
- [5][公式発表]不正アクセスに関する調査結果のご報告【第4報】カプコン · 2021-04-13
- [6][報道]カプコンへの不正アクセス、侵入経路は予備に残した以前のVPN機器Security NEXT · 2021-04-14
- [7][公式発表]不正アクセスによる情報流出に関するお知らせとお詫び【第3報】カプコン · 2021-01-12
- [8][報道]約1.6万人分の個人情報流出を確認、あらたな可能性も - カプコンSecurity NEXT · 2021-01-13