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使い方

サイバー攻撃や情報漏洩などの事故を、このサイトでは「インシデント」と呼びます。「まずはここから」で調べ方を選ぶか、目次から知りたい項目へ進んでください。操作で迷ったときは「よくある疑問」、分からない言葉は「用語集」で確認できます。

1. まずはここから

  • 使っているサービスの被害を調べる

    1. 下のリンクから「サービス」を開き、サービス名を入力します。
    2. 使っているサービスの「選択」にチェックを入れます。
    3. 上部の「選んだサービス」で、インシデントの件名を押して詳細を確認します。
    → 「サービス」へ
  • 企業・組織の被害を調べる

    1. 下のリンクから「企業・組織」を開き、名前や読みを入力します。
    2. 一覧で組織名を押して、その組織のページを開きます。
    3. 「インシデント履歴」から、調べたい事案を開きます。
    → 「企業・組織」へ
  • 特定のインシデントを探す

    1. 下のリンクから「インシデント」を開き、会社名やサービス名などを入力します。
    2. 必要に応じて公表日や攻撃手法で絞り込みます。スマートフォンでは「絞り込み」を開きます。
    3. 件名を押して詳細を開き、「出典」から元の発表を確認します。
    → 「インシデント」へ
  • 地域別の件数や推移を見る

    1. 下のリンクから「統計」を開き、「期間」を選びます。
    2. 地図で都道府県を選びます。スマートフォンではタップしてから「一覧を見る」を押します。
    3. 開いた一覧から事案を確認します。月別・手法別のグラフは「統計」で見られます。
    → 「統計」へ

2. トップページ

  • 上部の質問ボタンから、インシデント・サービス・企業・組織・統計・サイトについての各ページへ移動できます。
  • 「注目のインシデント」は、運営者が選んだ重要な事案です。影響を受けた組織、最新の出典、詳細へのリンクを表示します。
  • 「新着・続報」は、新しく公表された事案(新規)と、公式発表や行政の報告が追加された事案(続報)を日付の新しい順に並べます。同じ日の中では深刻度の高い順です。
  • 地図は過去12か月の都道府県別の件数です。都道府県をクリックするとその一覧を開きます。スマートフォンでは、タップで選んでから「一覧を見る」を押します。直近7日間に動きのあった都道府県は点滅します。
  • 月別のグラフは過去12か月の公表件数です。「統計を見る」で統計ページを開きます。

4. インシデント検索

  • 1行に1件のインシデントを表示します。件名をクリックすると詳細を開きます。
  • 公表日、攻撃手法、被害の種類、対応状況、深刻度、漏洩件数で絞り込めます。
  • 被害組織の所在地・業種・種別・組織区分・従業員数でも絞り込めます。市区町村を選ぶときは、先に都道府県を選びます。
  • 条件を解除するときは「条件をクリア」を押します。
  • 列の見出しをクリックすると並び替わり、もう一度クリックすると逆順になります。最初は公表日の新しい順です。
  • 50件ずつ表示し、表の上下でページを切り替えます。
  • 条件と並び順はページのアドレス(URL)に入ります。アドレスを保存・共有すると、同じ条件で開けます。掲載内容が更新されると、結果は変わることがあります。
  • スマートフォンでは、文字の検索以外の条件は「絞り込み」ボタンの中にあり、並び順は選択欄で変えます。

5. インシデントの詳細

  • 上部のタグで、対応状況、深刻度、攻撃手法、被害の種類が分かります。タグを押すと、その言葉の意味を説明する用語のページを開きます。
  • 詳しく整理した事案では、要約の下に「何が起きたか」などの見出しごとに本文を表示します。文中の [1] などの番号を押すと、その出典に移動します。
  • 要約や本文で点線の下線が付いた言葉は用語集の用語です。押すと意味を表示し、そこから用語のページを開けます。下線は各用語の最初の1か所だけに付きます。
  • 要約や本文の組織名・ブランド名・サービス名は、それぞれのページへのリンクです。
  • 公表日、関連組織数、漏洩件数、停止期間(公表されていなければ「不明」)、経緯(発生・検知・公表・収束の日付)、攻撃・原因の概要、漏洩した(恐れのある)情報を表示します。アカウント数やファイル数など、別に公表された数字にはそれぞれの見出しを付けます。これらは個人情報が漏洩した人数を示すものではありません。
  • 「影響を受けたサービス」と「関連組織」には、被害の経路(直接被害・委託先経由・予防的に停止)と影響度を表示します。名前を押すと、その組織やサービスのページを開きます。
  • 影響を受けたサービス、関連組織、出典は、多いときは最初の10件だけ表示します。見出しの横か一覧の下の「すべて表示」で全件を、「最初の10件だけ表示」で元に戻せます。
  • 影響を受けたサービスや関連組織が複数ある事案では、「サービス検索で表示」「組織検索で表示」でそれぞれの一覧ページに表示できます。
  • 委託先を通じて被害が広がった事案では、「サプライチェーンへの影響」の図で、どの委託先からどの組織に及んだかを表示します。
  • 「出典」から、公式発表や報道を確認できます。「最終更新」は、掲載内容を最後に変更した日時です。

6. サービス

  • サービス検索では、通販・旅行予約・決済などのサービスを名前・読み・別名で探し、運営組織の名前、カテゴリ、対象(個人向け・法人向け)で絞り込めます。
  • 「大規模インシデント」で関連組織の多いインシデントを選ぶと、その関連サービスだけを影響の大きい順に表示します。
  • 使っているサービスの「選択」にチェックを入れると、上に「選んだサービス」が現れ、それらが被害を受けたインシデントをまとめて表示します。選べるのは50件までです。
  • 「選んだサービス」のインシデントは50件ずつ表示します。続きがあるときは、下の「さらに表示」を押し、「読み込み中」の間はお待ちください。件名を押すと詳細を開きます。
  • 選択を外すには、チェックを外すか、上部のサービス名の横にある「×」を押します。「すべて外す」で選択をまとめて解除できます。
  • 選んだサービスはこのブラウザに保存され、次に開いたときも残ります。別のブラウザや端末には引き継がれません。
  • 「選択を共有」を押すと、同じ選択を開くリンクをコピーできます。コピーできない場合は、表示されたリンクを選んでコピーしてください。
  • 共有リンクの「この選択を保存」は、このブラウザの選択を置き換えます。元の選択に追加する操作ではありません。保存せず戻るときは「自分の選択に戻る」を押します。
  • サービス名を押すと、別名、運営、含まれるサービス、被害を受けたインシデントを確認できます。「選択に追加」でそのサービスを選べます。
  • サービスのページで「運営会社のその他の事案」を開くと、運営会社の他のインシデントを表示します。
  • 含まれるサービスがあるサービスは、それらの被害もあわせて表示します。

7. 企業・組織

  • 組織検索では、名前・読み・通称・ブランド・運営しているサービスで探し、所在地・業種・種別・組織区分・規模で絞り込めます。一覧に出るのは、インシデントに関係した組織だけです。
  • 「大規模インシデント」で関連組織の多いインシデントを選ぶと、その関連組織だけを影響の大きい順に表示します。
  • 組織のページには、組織概要(通称、ブランド、運営しているサービス、親会社など)、出典付きの主要データ、インシデント履歴を表示します。

8. 統計

  • 「期間」で今年・過去12か月・過去3か月・全期間を選ぶか、開始と終了の月を選ぶと、すべての数字・地図・グラフがその期間で集計されます。
  • 期間は「公表日」で絞り込みます。攻撃や漏洩が起きた日とは限りません。
  • 地図の都道府県にマウスを重ねるとインシデント数と被害組織数を、クリックするとその期間の一覧を表示します。
  • スマートフォンでは、都道府県をタップして件数を確認し、「一覧を見る」を押すとその期間のインシデントを開きます。
  • 月別のインシデント数と、攻撃手法・原因ごとの件数をグラフで表示します。
  • 都道府県は本店所在地で数えるため、複数の都道府県に関わる事案はそれぞれの都道府県で数えます。

9. 深刻度と影響度

  • 関連組織ごとに、影響度を軽微・中・大・重大の4段階で付けています。インシデントの深刻度は、原則としてそのうち最も高いものです。
  • ただし「大」の事案は、漏洩件数が100万件以上、または直接被害・委託先経由の被害組織が50組織以上のとき「重大」になります。
  • 予防的に停止しただけの組織は、被害組織には数えません。
  • 基準は「サイトについて」の「深刻度の基準」にあります。

10. その他

  • 右上のJA/ENで、日本語と英語を切り替えます。選んだ言語はこのブラウザに保存されます。
  • 掲載内容の誤りや追加情報は、「サイトについて」のリンクからお知らせください。
  • データの利用条件(CC BY 4.0)と免責事項は「サイトについて」にあります。
  • 閲覧・検索、サービスの選択・共有などの利用状況を調べるMicrosoft Clarityについては、「サイトについて」の「アクセス解析」に説明があります。
  • 公表日が新しいインシデント50件は、フッターの「Atomフィード」からフィードリーダーで購読できます。

11. よくある疑問

検索しても見つからないときは?
「条件をクリア」で条件を解除し、名前の一部や読み方でも探してみてください。このサイトは公開情報から選んだ事例を収録しており、すべての被害を網羅しているわけではありません。見つからないことだけで、安全だとは判断できません。
選んだサービスが消えたときは?
前と同じ機器・ブラウザで開いているか確認してください。選択はブラウザ内に保存されます。保存データを削除した場合や、保存が制限されている場合は残らないことがあります。保存しておいた共有リンクがあれば、その選択を開き直せます。
共有リンクを開くと、自分の選択と違うのはなぜ?
共有リンクでは、リンクを作った人の選択を表示します。開くだけでは自分の保存済みの選択は変わりません。「自分の選択に戻る」で戻れます。「この選択を保存」を押した場合は、保存済みの選択が置き換わります。
地図の件数を足しても、全国の件数と合わないのはなぜ?
複数の都道府県に関わる事案を、それぞれの都道府県で数えるためです。地図は組織の本店・本部の所在地を使っており、攻撃が起きた場所そのものを示す地図ではありません。
漏洩件数の「不明」は0件という意味?
いいえ。件数が公表されていないなど、確認できないという意味です。表示される漏洩件数には、流出した恐れのある記録も含みます。記録の件数と人数が同じとは限らない点にも注意してください。
保存したURLを開くと、前と結果が違うのはなぜ?
URLに保存されるのは検索条件や並び順で、過去の結果そのものではありません。事案の追加や続報による更新で、件数や表示内容が変わることがあります。
自分の個人情報が漏れたか、このサイトで確認できる?
個人のメールアドレスやカード番号から被害を照会する機能はありません。組織やサービス単位の公開情報を掲載しています。該当する事案を開き、「出典」から運営者の公式案内を確認してください。

12. 用語集:言葉の意味を調べる

サイトや事案の説明に出てくる言葉を、身近な表現で説明しています。言葉や読み方を入力するか、分類のボタンで絞り込んでください。選んだ分類はページのアドレスに残るので、そのまま共有できます。各用語の左の線は、その分類のボタンと同じ色です。用語を押すと、その用語のページを開きます。用語によっては、仕組み、予防策、被害にあったときの対応、実際の事例を出典とあわせて載せています。漢字や英字の用語は「読み方」を押すと読み方を表示します。すべてを覚える必要はありません。

五十音順(言葉の読み方の順)に並べています。

用語の分類

100語のうち37語を表示

Web・サイト・ホームページ
パソコンやスマートフォンでインターネットを通して見るページの集まりがWebです。お店や会社などの関連するページのまとまりをサイト(Webサイト)と呼び、「ホームページ」はサイト全体や、最初に表示されるページを指して使われます。
Webアプリ
アプリを入れなくても、Webサイトの画面の中で使えるサービスです。通販サイトの注文画面や、予約の申し込み画面などが例で、Webサイトを見るためのアプリ(ブラウザ)の中で動きます。
HTTPS
HTTPは、ブラウザとWebサイトがページをやり取りするときの約束ごと(プロトコル)です。HTTPSは、このHTTPをTLSで守られた通信の上で使うものです。TLSがやり取りの中身を暗号化し、電子証明書で接続先がアドレスどおりのサイトのサーバーかを確かめます。アドレスが「https://」で始まるサイトはHTTPSを使っています。「http://」のサイトでは、やり取りが途中で読まれたり書き換えられたりするおそれがあります。HTTPSで分かるのは、そのアドレスのサイトと暗号化してやり取りしていることだけです。サイトが名乗っている会社のものだとか、安全だという意味ではなく、フィッシングサイトの多くもHTTPSを使っています。
AR・拡張現実
現実の景色に画像や案内を重ねて表示する技術です。スマートフォンのカメラを観光地に向けると、画面にキャラクターや説明を表示するサービスなどに使われます。
API
プログラムどうしが、人の手を介さずに情報を受け渡すための決まった窓口です。たとえば予約サイトのプログラムは、この窓口を通じて決済会社にカードでの支払いを頼みます。
SNS
X(旧Twitter)、Instagram、LINEなど、文章や写真を投稿し、ほかの人とやり取りするインターネット上のサービスです。
FTP・SFTP
インターネットを通じてコンピューターの間でファイルを送ったり受け取ったりする仕組みで、Webサイトのページを、それを表示するコンピューター(サーバー)に置くときなどに使います。FTPはファイルやパスワードをそのまま送るため、途中で盗み見られるおそれがあります。SFTPは、受け取る側にしか元に戻せない形に変えて(暗号化して)送ります。
MDM
会社などが、社員の使うスマートフォンやパソコンの設定や使えるアプリを、一か所からまとめて管理する仕組みです。なくした機器の中身を遠くから消すこともできます。
OS・基本ソフト
パソコンやスマートフォンを動かす土台となる基本ソフトで、ほかのアプリはすべてこの上で動きます。Windows、macOS、iOS、Androidなどがあります。作った会社が安全上の弱点を直す更新を配るため、最新に保つことが大切です。
キャッシュ・CDN
一度読み込んだページや情報の写しを取っておき、次から速く表示するための仕組みです。ブラウザの中にも、サイトとの間にあるサーバーにもあります。CDNは、サイトの写しを各地のサーバーに置いて、そこから配る事業者のサービスです。ブラウザがその利用者向けに保管するキャッシュには、会員ごとのページも保存できます。一方、CDNなどで複数の利用者が共有するキャッシュの設定を誤り、ある会員のページを別の人にも返してしまうと、名前や住所などが漏れるおそれがあります。
クラウド
自分のパソコンなどの代わりに、事業者が持つコンピューターをインターネット経由で借りて、ファイルを保存したりプログラムを動かしたりする仕組みです。
SaaS・業務SaaS
ソフトウェアを自分のパソコンに入れずに、作った事業者のコンピューターで動いているものをインターネット経由で使うサービスです。会計や顧客の管理など、仕事にもよく使われます。
サーバー
情報を保管し、ほかのパソコンやスマートフォンから頼まれると、その情報を送り返すコンピューターです。Webサイトやメールは、サーバーの上で動いています。
CMS
プログラムを書かなくても、画面から文章や画像を入れて、Webサイトを作ったり更新したりできるソフトウェアです。代表例はWordPressで、ネットショップ向けにはEC-CUBEなどがあります。同じCMSが多くのサイトで使われるため、脆弱性が見つかると、攻撃者は使っているサイトを自動で探し、一斉に狙います。世界で最も広く使われているWordPressは、特に頻繁に狙われています。本体や追加機能(プラグイン)を更新しないことや、管理画面のパスワードが弱いことが、サイト改ざんや情報漏洩のよくある原因です。
システムの不具合
プログラムが本来の意図と違う動きをする問題です。誤った情報を表示したり、処理が止まったりすることがあります。不正アクセスを受けなくても起こり得ます。
スイッチ
同じ建物やフロアの中で、パソコン、サーバー、プリンターなどを線でつなぐ、差し込み口がたくさん並んだ機器です。届いた情報を、宛先の機器がつながった差し込み口にだけ送ります。ルーターがネットワークどうしの間で情報を受け渡すのに対し、スイッチは同じネットワークの中で受け渡します。社内のネットワークを部署や用途ごとの区画に分け、ほかの区画に入れないようにする設定もスイッチで行います。この分け方が甘いと、1台に入り込んだ攻撃者が社内のほかの機器へ広がりやすくなります。
ソースコード
人が読み書きできる言葉で書かれた、プログラムのもとになる文章です。コンピューターは、これをもとにプログラムを動かします。ソースコードが漏れると、システムの作りや弱点を攻撃者に調べられるおそれがあります。開発者がパスワードやアクセスキーを書き込んだままにしていると、それも一緒に漏れます。GitHubのような、ソースコードを保管・共有するサービスで、誤って誰でも見られる設定にしてしまう事案がよくあります。
ソフトウェア・プログラム・アプリ
コンピューターやスマートフォンに、何をどの順で行うかを指示するもので、プログラムとも呼びます。アプリは、買い物、メッセージ、地図など、使う人の目的に合わせて作られたソフトウェアで、スマートフォンに入れるモバイルアプリ、パソコンに入れるデスクトップアプリ、Webサイトの画面の中で使うWebアプリがあります。
端末・USB・外部記録媒体
端末は、パソコン、タブレット、スマートフォンなどの機器です。USBメモリーは、パソコンに差し込んで情報を保存し、持ち運べる小さな記録用の道具です。メモリーカードなども同じように使い、まとめて外部記録媒体と呼びます。
DNS
ドメイン名から、つなぎたい相手のコンピューターの番号(IPアドレス)を調べる仕組みです。電話帳で名前から電話番号を調べるのに似ています。サイトを開いたりメールを送ったりするたびに、パソコンやスマートフォンはDNSサーバーに問い合わせ、答えの番号の相手につなぎます。答えのもとはドメイン名ごとのDNSレコードです。DNSが止まると、サイトもメールも使えなくなるほど、インターネットの利用を支えています。攻撃者がドメイン名を管理するアカウントを乗っ取ってDNSレコードを書き換えると、正しいURLを入れても偽サイトにつながってしまいます(DNSハイジャック)。DNSSECは、答えにドメイン名の管理者だけが作れる印(電子署名)を付け、途中で偽の答えにすり替えられても見破れるようにする仕組みです。
DNSサーバー
DNSの問い合わせに答えるサーバーで、役目の違う2種類があります。1つは、パソコンやスマートフォンからの問い合わせを受けて答えを探し、しばらく覚えておくもので、ふつうは回線の事業者や会社のネットワークが用意します(キャッシュDNSサーバー、リゾルバーとも呼びます)。もう1つは、ドメイン名ごとのDNSレコードを持ち、その正しい答えを返すもの(権威DNSサーバー)です。DNSサーバーが止まると、多くの人が一度にサイトやメールにつながらなくなるため、DDoS攻撃の的になりやすい機器です。前者に偽の答えを覚えさせる攻撃(キャッシュポイズニング)では、そのサーバーを使う全員が偽サイトに案内されるおそれがあります。
DNSレコード
ドメイン名ごとにDNSサーバーに登録する設定の1件1件で、電話帳の1件の記載に当たります。主なものに、サイトのサーバーのIPアドレスを示すもの(AレコードとAAAAレコード。番号の形式の違いです)、別の名前に案内するもの(CNAMEレコード)、そのドメイン名あてのメールを受け取るサーバーを示すもの(MXレコード)、自由な文字を書けるもの(TXTレコード)があります。TXTレコードには、なりすましメールを見分けるためのルール(SPF、DKIM、DMARC)も書きます。使わなくなったサービスを指すレコードを消し忘れると、他人がそのサービスに登録し直し、本物のドメイン名の下(shop.example.jpなど)で偽のページを出せてしまうことがあります(サブドメインの乗っ取り)。
TLS
インターネットでやり取りする情報を守るための約束ごと(プロトコル)です。情報を相手にしか元に戻せない形に変えて(暗号化して)送るので、途中で読まれたり書き換えられたりしません。あわせて電子証明書で、相手がそのアドレスの本物のサーバーかを確かめます。WebサイトではHTTPSとして使われ、メールの送受信や多くのアプリでも使われています。前の仕組みであるSSLは古く危険なためもう使われていませんが、今も「SSL証明書」のようにTLSのことを「SSL」と呼ぶことがよくあります。守られるのはやり取りの途中だけで、相手の運営者が信頼できるかどうかは別の問題です。
データセンター
Webサイトやネットのサービスを動かすコンピューター(サーバー)をたくさん置き、止まらないように電源や冷房を整えた建物です。
デスクトップアプリ
WindowsやMacのパソコンに入れて使うアプリです。文書を作るソフトやチャットのソフトなどがあります。スマートフォンアプリと同じく機器に入れて使うもので、Webサイトの画面の中で使うWebアプリとは違います。
認証局・CA
Webサイトなどが本物であることを示す電子証明書を発行する組織で、身分証明書を発行する役所のようなものです。ブラウザやスマートフォンは、信頼する認証局の一覧を持っています。認証局が証明書に署名するための秘密の鍵(長い秘密の数字)が外に漏れると、だれでも偽の証明書を作れるようになり、偽サイトを本物に見せかけたり、中間者攻撃で通信を盗み見たりできます。2026年10月には、インドの認証局eMudhraの証明書8件の秘密の鍵が、だれでも計算で求められるほど弱いことが分かりました。ブラウザを作る各社はすぐにこれらを使えなくし、eMudhraは世界向けのWebサイト用証明書の発行をやめると発表しました。
ネットワーク
コンピューター、スマートフォン、プリンターなどの機器を、線や無線(Wi-Fiなど)でつないで、情報をやり取りできるようにした仕組みです。建物や会社の中だけのネットワークはLAN(社内ネットワーク)と呼び、ルーターを通じてインターネットにつながります。
PHP
コンピューターへの指示を書く言葉の一つで、Webサイトを作るのによく使われます。「PHPの脆弱性」はPHP自体にある安全上の弱点のことで、PHPを使うすべてのサイトが被害を受けたという意味ではありません。
PDF・CSV
PDFは、どの機器でも印刷したページと同じ見た目で文書を表示するファイルの種類です。CSVは、名簿などの表を保存する簡単なファイルの種類で、1行が表の1行にあたり、項目の間をコンマで区切ります。Excelなどの表を作るソフトで開けます。発表資料や名簿でよく使われます。
ファイアウォール
ネットワークの出入り口で、決めたルールに合う通信だけを通し、それ以外を止める仕組みや機器です。建物の受付が、来てよい人だけを通すのに似ています。ルーターに組み込まれたものも、専用の機器やソフトウェアもあります。ウイルスの検査など複数の守りを1台にまとめた機器をUTM、Webサイトへの攻撃だけを見張るものをWAF(Webアプリケーションファイアウォール)と呼びます。ルールに抜けがあったり、ファイアウォール自体に脆弱性があったりすると、攻撃者に通り抜けられます。
VPN・VPN機器
自宅や出先から、インターネットを通じて会社の中のコンピューターにつなぐ仕組みです。やり取りは、両端の機器にしか元に戻せない形に変えて(暗号化して)送られるため、途中で他人に読まれません。ただし、会社側で接続を受け付ける機器に弱点があると、そこが攻撃者の入り口になります。
ホスティング・レンタルサーバー
Webサイトやメールを動かすためのコンピューター(サーバー)の場所を、事業者から借りるサービスです。
メール・添付ファイル・フォーム
添付ファイルはメールなどと一緒に送る文書や画像です。フォームは、問い合わせや申し込みの内容を入力して送る画面です。
モバイルアプリ
App StoreやGoogle Playなどから、スマートフォンやタブレットに入れて使うアプリです。銀行やお店の専用アプリなどがあります。何も入れずにWebサイトの画面の中で使うWebアプリとは別のものです。同じサービスに両方あることも多く、弱点や漏洩が片方だけに関わることもあります。
URL・ドメイン名・IPアドレス
URLは、Webページやファイルの住所です。ブラウザのアドレス欄に出る「https://www.example.jp/news」のような文字列がURLです。この中の「www.example.jp」の部分がドメイン名で、サイトの持ち主が登録した「example.jp」のような名前をもとにしています。インターネット上のコンピューターは、実際には電話番号のような番号で相手を見分けます。この番号がIPアドレスです。ドメイン名から番号を調べる仕組みはDNSといいます。偽サイトは本物によく似たドメイン名を使うことが多いため、URLのドメイン名を確かめることが大切です。
リモートアクセス・RDP
離れた場所から、別のコンピューターを操作することです。RDPは、別のパソコンの画面を手元に映し、その前に座っているように操作するための仕組みです。
ルーター
ネットワークどうしをつなぎ、届いた情報をどこへ送るかを決めて次へ渡す機器です。郵便の仕分け局のような役目をします。家庭では、インターネットの回線と家の中のパソコンやスマートフォンをつなぐ箱がルーターです。会社ではインターネットとの出入り口に置かれ、VPNの機能を持つものも多くあります。パスワードが初期設定のままだったり、更新をしていなかったりすると、攻撃者に乗っ取られ、社内への入り口や中間者攻撃の足場に使われます。